インプラント治療とは
インプラント治療とは、歯を失ったところの顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、人工歯を被せる治療法です。歯科先進国の欧米諸国では、入れ歯やブリッジと並んでポピュラーな選択肢の1つとなっています。
当院はオステムインプラントシステムを採用
当院で使用しているインプラントは、アジアシェアNo.1であり、世界でもシェア6位という輝かしい実績を誇る「オステムインプラントシステム」です。
長期にわたり品質を維持できるうえに、高い精度を持ちます。アジア人は欧米人と比べて顎が小さく歯茎が薄いため、欧米メーカーのインプラントシステムが適合しづらいという問題がありました。オステムは、アジア人の骨格に合わせて開発されているため、日本人に適用するインプラントシステムとして非常に優秀です。また、骨との結合性に優れた「SA surface」を採用しているため、しっかりとした土台を作れます。
日本人は顎の骨が少なくてインプラント治療を受けられないケースがありますが、オステムインプラントシステムであれば骨を増やす手術をせずに適用できる可能性があります。
インプラント治療のメリット
健康な歯を削る必要がない
ブリッジは、歯を失ったところの両隣の歯を削り、橋をかけるように義歯を装着する治療法です。健康な歯を削ることで寿命を縮めてしまうリスクがあります。
一方、インプラントは1本単位で独立して顎の骨に埋め込むため、健康な歯を削ったり歯に負担をかけたりする必要がありません。
入れ歯よりもしっかり噛める
総入れ歯は、天然歯と比べて噛む力が弱いため、硬いものを食べられなくなることで食事に支障をきたす場合があります。
インプラントは天然歯と同程度の力で噛めるため、これまで通りに食事を楽しめます。
骨が痩せない
歯を失ったところを放置すると、その部分の顎の骨が痩せてきます。入れ歯やブリッジは顎の骨にはアプローチできないため、骨がどうしても痩せてしまいます。
一方、インプラント治療では顎の骨に人工歯根を埋め込むため、骨が痩せるのを防げるのです。
人工歯の見た目が良い
ブリッジに金属の義歯を使用する場合、口を開けたときに義歯が見えないか気になってしまうでしょう。また、部分入れ歯は金属のバネが目立ちます。
インプラント治療では、セラミックなど審美性に優れた素材を使用するため、天然歯とほぼ同等の見た目へと回復できます。
インプラント治療のデメリット
自費診療
インプラント治療は自費診療のため、保険診療のブリッジや入れ歯と比べて費用が高くなります。
当院では、他の治療法と十分に検討いただけるように、術前カウンセリングにて支払方法や費用を詳しくお伝えしておりますのでご安心ください。
手術が必要
インプラント治療では、顎の骨にインプラントを埋入する手術が必要です。そのため、ブリッジや入れ歯と比べて、どうしても身体の負担が大きくなります。
また、重度の全身疾患がある場合は、インプラント治療を受けていただけない可能性があります。
治療期間が比較的長い
インプラント治療には、通常4~6ヶ月かかります。これは、埋入したインプラントが顎の骨と結合するまでに時間がかかるためです。
術後はメンテナンスが必須
インプラントには人工歯を使用するため、虫歯にはなりません。しかし、周りの歯茎にはインプラント周囲炎と呼ばれる歯周病のような病気を発症するリスクがあります。
インプラントの品質を保つには、定期的なメンテナンスが必要です。歯のクリーニングやインプラント周りのケア、歯磨き指導などを受けることで、インプラントを長くお使いいただけるようになります。
インプラント治療の流れ
1.カウンセリング
まずは、患者さまのお悩みやインプラント治療に対する希望、不安などをお聞きします。また、インプラント治療のメリットやデメリット、治療の流れ、リスクなども詳しくお伝えします。
当院では、インプラント治療の無料カウンセリングを実施しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
2.精密検査
レントゲンや歯科用CTでお口の中をチェックしたり、口腔模型を作製したりします。歯科用CTで取得した3D画像を元に、顎の骨や口腔内の状況を徹底的に把握したうえで、人工歯根を埋め込む位置や角度、深さなどをシミュレーションします。
また、患者さまのお口の中の状態や病歴、現在の健康状態などもチェックして、必要に応じてインプラント治療の可否を主治医にご確認いただきます。
3.手術
手術室で徹底した衛生管理のもとで、インプラント治療を行います。麻酔を使用するため、インプラントの埋入において痛みを感じる心配はありません。手術では、歯茎を切開して顎の骨にドリルで穴を開け、インプラントを埋入します。
なお、当院ではガイドを使用することで歯茎を切開せずにインプラントを埋入できますので、お身体の負担の軽減が期待できます。手術後は、麻酔の効果が失われるまで院内でご休憩いただきます。
帰宅時はお車の運転ができませんので、ご家族による送迎や公共交通機関などをご利用ください。
4.上部構造を装着する
インプラントと顎の骨が結合するまで、経過観察のために定期的にご来院いただきます。インプラントと顎の骨が結合した後は、人工歯を装着します。
周りの歯と色調を合わせたり、噛み合わせを調整したりと、天然歯に近い機能を取り戻すための工夫が必要です。
5.アフターケア
インプラント治療後は、インプラントの品質を保つために定期的にご来院いただきます。インプラントの人工歯は虫歯になりませんが、インプラント周囲炎のリスクがあります。人工歯は細菌感染に対する抵抗性がないため、自覚症状がないまま重症化するうえに、進行スピードが早いことが特徴です。
定期健診では、インプラントの状態や口腔内の清潔度などの確認のほか、メンテナンスや管理の指導なども行います。定期健診に通うことで、他の歯の健康維持にも繋がりますので、前向きな気持ちで通っていただくようお願いいたします。